精神的にしんどい状態が続くと、美容どころではなくなってしまいます。体力や気力もなくなり、老けた魅力のない女性になってしまう可能性も。そんなこと、絶対に避けたいですよね。そこで今回は、メンタル面からできる老化防止を、精神科医である筆者がアドバイスします。
■十分な睡眠
人間は昼に活動して夜に寝るようにできています。夜は体が回復するための大切な休息時間。夜の睡眠を十分に保つことは、美容の鉄則とも言えます。昼夜逆転が多いお仕事の場合はオフの日の過ごし方が鍵。オフの日はダラダラせず、できるだけ昼に起きて、夜寝る生活を送るようにしましょう。
■日中に適度に活動
日中にしっかり活動することは、睡眠覚醒リズムを保つ以外にも役割を持ちます。適度に日光を浴びることで、皮膚でビタミンを作ることができるのです。
ビタミンは、美を保つうえで必須の栄養素のひとつ。サプリでとるのもよいですが、自然な形で補うのが一番です。ただし、日光の浴びすぎは紫外線によるシミや日焼けを招くもの。日焼け止めなどを用いたり、長時間日光を浴びるのを避けたりしておきましょう。
■ストレスコントロール
過度なストレスは体を老化させます。一方で、ストレスがなさすぎる生活だと、だらしない習慣ができてしまい、それは見た目にも表れます。
ストレスを適度に感じながら、上手にコントロールして日々を送っていきましょう。自分に厳しくなりすぎず、ある程度「さぼる」ことを覚えると、心も体もよどんだものを溜めずに済むはずです。
■バランスのいい食事
食事は体を作る材料です。野菜やお肉をバランスよく食べて、キレイな体をつくりましょう。たばこを吸う方は、特にビタミンの欠乏に注意。ニコチンの代謝によってビタミンが使われるため、不足しがちです。
おいしくバランスのとれた食習慣を続ければ、ストレスも減って、心も体もきれいになれるもの。彩のいい食事を意識すれば、自然と食生活も整うはずです。
■不安の原因を探る
不安や落ち込みがあると、表情にもそれは現れます。眉間にしわがよったり、表情がすぐれなくなったり……。不安定さがどこから来ているか? 自分はなにを心配しているのか? ということを、はっきりさせる機会を持ちましょう。
ただし、自身が弱っているなと感じたときは、これは避けるのが◎。ネガティブ思考がどんどんと悪化していきます。自分に元気があるときこそ、不安の原因を探るチャンス。不安に目を向けるのは苦しいことですが、いったん不安の対象が明らかになれば、不安は和らげることができます。
■おわりに
キレイは体の内側から。心も体の一部と考えれば、メンタル面でのケアは、美容の重要な要素。できそうなことがひとつでもあれば、ぜひ今日からでも始めてみてください。努力している自分に自信が持てれば、もっともっときれいになれるはずです。