お客さんとの会話がはずまない、無口なお客さんについてしまった……という場面って意外と多いですよね。楽しい会話があってこその夜のお仕事。喋ってくれないお客さんには、どんな対応が正解なのでしょう?
■ハイテンションで接客しない
喋ってくれないお客さんに、盛り上げようと無理にハイテンションで接客する人も多いもの。しかし、明るすぎる対応は、無口なお客さんには合いません。
テンションに大きな差がありすぎてしまうと、逆にお客さんを疲れさせてしまいます。物静かなお客さんは騒ぎたくて来ているわけではないからです。
そんな方は、ゆっくりと落ち着いた雰囲気のなかで、女性に癒してもらうことを求めていることがほとんど。お客さんの性格を見極め、静かな方には落ち着いた接客で、まず話しやすい雰囲気を作っていきましょう。
■喋らない理由を素直に聞いてみる
喋らないお客さんといっても、その背景はさまざま。上司に無理に連れてこられた、夜のお店に慣れていなくて緊張している、機嫌が悪い……など理由によって、ベストな対応方法も変わってきます。
喋ってくれないなと感じたときは、こちらから素直に尋ねてみましょう。
「あまり楽しくないですか?」
「お疲れですか?」
気にかけてくれていると感じれば、お客さんも悪い気持ちはしません。喋らない理由がわかれば、共感を示す、リラックスさせる言葉がけなど、ベストな対応を見つけやすくなるはずです。
■観察力で話題のきっかけを
喋らないお客さんだと、話が続かないことも多々あります。しかし、話題のきっかけはお客さんを観察することで見えてくるもの。まずは、お客さんの持ち物を観察してみましょう。
「その時計素敵ですね! どれくらい付けてるんですか?」
こんな感じで、お客さんのセンスを褒めつつ興味を示すと、会話のきっかけになります。男性は少なからず自慢したい生き物。体つきを見て
「なにかスポーツされてましたか?」
と聞いてみるのも◎、お客さんの口数を増やし、相手のことを知るきっかけにもなります。
■話が弾まなくてもにこやかに
頑張っても会話が続かず、沈黙が流れてしまうこともあります。しかし、会話が続かないのは、必ずしもホステスの力不足というわけではありません。お客さんの性格の問題でもありますから、落ち込む必要はないのです。
大事なのは、沈黙の時間が流れても堂々と笑顔でいること。会話が続かず困った表情をしてしまうと、余計に気まずくなってしまいます。言葉がなくても隣にいるだけで満足するお客さんもいますから、楽しませているという自信を忘れないことも大切です。
■1対1で会話をしない
1対1だと会話が続かない可能性も高まります。ただ、周りの会話を聞いているだけで楽しいと感じる人も多いので、喋らないお客さんが複数人で来店している場合は、1対1で話そうとするよりも、みんなで会話を楽しむことを意識しましょう。
大勢で話すと、喋らないお客さんに必要以上に気を遣う必要がありませんし、お客さんも無理に言葉を発する必要がなくなります。言葉数が少なくても、その席の雰囲気が盛り上がっていれば、きっと「楽しかった」と感じてもらえるのではないでしょうか。
喋らないお客さんに苦手意識を持つ人も多いですが、紳士的な方だったり優しい方だったりと、後々頼もしいお客さんになってくれる可能性も秘めています。ちょっとした工夫で、距離が縮まることもあるので、苦手意識で避けてしまうのは勿体ないかも! 喋らないお客さんも満足させる接客で、さらなる接客上手を目指していきましょう。